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「夕張リゾート」廃業で感じたこと〜でもあきらめる必要はない〜

eguyan
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今日、「夕張リゾート」の廃業のニュースが流れました。
そこで感じたことを記しておこうと思います。

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国策がもたらした夕張の負のイメージ

今朝、夕張リゾートの廃業が報じられました。

北海道夕張市でホテルやスキー場を運営する「夕張リゾート」(夕張市)が廃業することになった。
同社が24日、破産手続きに入ると発表した。
財政破綻(はたん)した夕張市が売却した施設を2017年から運営していたが、新型コロナウイルスの感染が収まらず、事業継続は難しいと判断した。

(2020年12月25日 6時30分配信 朝日新聞記事より)

「夕張リゾート」は北海道夕張市のスキー場「マウントレースイスキーリゾート」とスキー場隣接のホテル「ホテルマウントレースイ」など3ホテルの運営などを行う企業です。
バブル期に開発され、何度か民間と市で施設の売買が行われた後、2019年に中国・香港系企業に売却され、「夕張リゾート」社が運営してきました。

ぼくは何度も北海道に行ってるものの、実は夕張にはまだ行ったことがありません。
(JRで札幌、千歳〜帯広・釧路への移動で通過したことはあるが、あれは夕張市中心部ではなく市南部の新夕張だし)


札幌、新千歳空港と夕張市およびマウントレースイとの位置関係

行ったことがないのでアレですが。
かつて夕張は三菱財閥の炭鉱で栄えたものの、それが石炭から原子力や火力等に資源の転換が国策で行われました。
北海道の繁栄に貢献した産業を失い、炭鉱の閉山で町は寂れ、人口が急減するという・・・
国策のせいというかわいそうなところはあるのですが。

行きたい!と思える目玉がない

札幌に友人がいるので、何度も北海道には行っていますが、札幌から1時間半程度で行ける夕張に行ってないのは、残念ながら何もめぼしいものがなかったからです。
夕張って、外の人間からすればメロンくらいしか有力な資源が思い浮かばないんです。
あとは、わかる人にはわかる、映画のまちという側面もある。
またぼくは鉄道好きなのですが、その立場で言えば、かつて夕張には夕張鉄道や三菱石炭鉱業大夕張鉄道、JR石勝線夕張支線や旧国鉄夕張線登川支線など、たくさんの鉄路がありました。
せっかくの資源なのに、なぜそれを活かせなかったのか、とか思ったりもします。

立地としては、札幌や新千歳空港から割と近い距離なので恵まれている方だと思います。


特急「おおぞら」「とかち」で札幌から新夕張まで1時間10分。

マウントレースイは、夕張市中心部からは近い場所にあります。
でも、なんとなく夕張市全体に中途半端感が否めないのです。

また、夕張の先には、トマムリゾートがあります(車で1時間前後)。
あのトマムだって、今は星野リゾートが運営していますが、バブル期に開発されて何度か運営会社が替わり、危ない時期がありました。
トマムには人気の「雲海テラス」がありますが、そういった目玉も、マウントレースイにはないようでした。
それ以上に、マウントレースイの運営権を海外企業にたたき売ったのがよろしくなかったのかと思います。
(やはり海外に乗っ取られかけてるニセコの今後も心配ではありますが・・・)

あきらめる必要はない。

今このご時世ですし、新たな運営会社が名乗り出てくるのは難しいでしょう。
中心部まで乗り入れていた石勝線夕張支線が廃止になり、市南部にある石勝線新夕張駅や道東自動車道の夕張インターからでも、中心部まで20キロ前後離れています。
ただ、あきらめちゃいけないと思うのです。
東京一極集中する必要性がないことが、今回のコロナ流行で誰もがわかったわけですから。
悪くはない立地(雪と寒さに耐えられれば・・・ここが一番難しい!?)なので、日常生活や仕事に必要なもの(ネット環境は必須)がそこそこ揃っていれば、人口減少の一途である今ですが、まだまだ諦めなくていいと思います。
マウントレースイの活用や映画関係の町おこしだとかは別途検討事案ですが、それ以外の観光資源は正直難しいです。
無理して箱物造って集客してもダメだったことは、夕張市は特にわかっているはずですから。
ただ、生活する、仕事をする、農作業をするなどは可能です。
夕張を、移住・多拠点の地として目を向けてみてはどうでしょうか。

ぼくも行ったことがないので偉そうなことは言えませんが、コロナが落ち着いたら、夕張市を訪問してみたいと思います。

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EGUYAN
EGUYAN
富山県富山市生まれ、埼玉県川越市育ち、現在も川越在住。 ワーケーションソリューション(Well is)代表 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。 野球と旅とまいう〜と。がモットー。

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