コラム
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安心して話せる職場が組織を強くする

eguyan
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サラリーマン社会であっても、プロ野球界であっても、上司に対しても部下に対しても「言いやすい環境」は欠かせません。

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回避すべきだった先発

9月14日の横浜DeNA対巨人戦で、巨人の先発・赤星優志投手がわずか12球で降板しました。原因は「右肩痛」だったとのことです。

新聞記事によると、1番打者の蝦名達夫選手にフォアボール、続く桑原将志選手にデッドボールを与えた場面で杉内投手コーチがマウンドへ行き、赤星投手は「大丈夫です」と答えたそうです。その後、筒香嘉智選手とも対戦しましたがフォアボール。ここで阿部監督が交代を告げました。

首脳陣は2番打者を出した時点で異変に気づいていたようですが、本人を信じて続投させたわけです。
今は各球団とも専門スタッフや機器、ノウハウが揃っていますが、最終的には選手本人の自己管理がものを言います。

赤星投手の投球は1番打者から不自然さがあり(本人も首をかしげていたようだ)、試合前から肩に違和感を抱えていた可能性もあります。そうであれば、無理して先発するのではなく、投手コーチに状態を伝えるべきだった。それがプロとしての責任だと思います。

出社回帰してもコミュニケーション不足は解消しない

コロナ禍を経てテレワークが広がったのに、いまは出社回帰に舵を切る企業が増えています。
その理由のひとつが「コミュニケーション不足」。

しかし、社員を出社させれば自動的に解消するわけではありません。
オフィスにいれば立ち話のようなやり取りは増えるかもしれませんが、それはリモートでも工夫すれば可能です。

そもそも、テレワーク以前からコミュニケーションがうまくいっていなかった相手と、出社したからといって急に改善するはずがありません。上司と部下、同僚同士の関係がぎくしゃくしたままでは、不満は蓄積する一方です。

言いやすい環境を作るのは管理職の役割

リアル勤務でもテレワークでも重要なのは「言いやすい環境」を整えること。その責任は上司や管理職にあります。

巨人の場合、杉内・内海両投手コーチと投手陣の関係は良好と聞いていましたし(実際球団のYouTubeを見ていても、いちファンとしてはそう見えたのですが・・・)、積極的に会話を重ねているとも言われています。
ただ今回の赤星投手の件を見ると、当日の体調を本人が伝えられなかった可能性も否定できません。
(監督が怖くて言えなかったのかも?)

もちろん、本人が社会人として自ら申告すべきことは大前提です。ただ、それでも伝えられない雰囲気があったのなら、チーム内のコミュニケーションを見直す必要があるでしょう。

これは会社組織も同じです。会社全体、部署、チーム、それぞれに合ったコミュニケーションの仕方があり、社員一人ひとりの特性も踏まえるべきです。全員に同じ方法を押しつけてはいけません。

ちなみに私の前職時代、上司である部長との関係は最悪でした。何かを話したり報告したりできる「言いやすい環境」とはほど遠いものでした。

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EGUYAN
富山県富山市生まれ、埼玉県川越市育ち、現在も川越在住。 ワーケーションソリューション(Well is)代表 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。 野球と旅とまいう〜と。がモットー。
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