「有給休暇 初年度10日付与」って冷静に考えると少なくね?という話
法律で決められている有給休暇の付与日数。
初年度10日が当たり前になっていますが、働く実感としては、どうにも少ないと感じます。
入社してすぐにもらえるわけではない
有給休暇の付与日数は、会社ごとに違いますが、多くの会社が法定の最低日数をそのまま採用しています。
制度上は、労働基準法により入社から6か月継続勤務した時点で10日付与され、その後は1年ごとに1〜2日ずつ増え、勤続6年6か月以降は年間20日が上限です。
また、現在は年5日の取得が義務化されています。
一方で、入社初日に有給を付与する会社や、初年度から18日、20日を付与する会社も存在します。
私自身、在籍していた会社のうち2社がそうでした。
とはいえ、全体を見渡すと、法定通りの付与にとどまっている会社が多数派なのが実情です。
制度として決まっているとはいえ、「6か月経たないと1日もない」という状態は、あらためて考えると少し厳しい仕組みだと感じます。
人間誰でも体調崩すのに
入社後6か月間は、有給休暇がありません。
この期間に体調を崩して休めば、基本的には欠勤扱いになります。
人間ですから、体調を崩すことはあります。
それでも休めない、休んだら欠勤になり、給与が差し引かれる。
「体調管理も仕事のうち」と言う人もいるでしょうし(個人的にはそれって精神論だと思ってます)、「働かざる者食うべからず」という考え方なのかもしれませんが、冷静に考えると理不尽さも感じます。
さらに、有給が付与された後も問題は残ります。
上司が取りづらい空気をつくっている、仕事量が多すぎる、周囲が休まないため遠慮してしまう。
そもそも10日しかないため、気軽に使えないという状況もあります。
こうした背景があって、年5日の取得義務が設けられました。
それでもなお、有給休暇は少ないと感じるのが正直なところです。
法定以上の付与する会社が増えてほしい
有給休暇は、単なる休暇ではなく、ある意味では保険のようなものだと思います。
発熱やケガといった分かりやすい体調不良だけでなく、気分の落ち込みや強いストレスなど、表に出にくい不調もあります。
そうした状態で無理をして働けば、ミスや事故につながる可能性も高まります。
私は、法定以上の有給が付与される会社と、法定通りの会社、両方を経験してきました。
どちらが働きやすかったかは、言うまでもありません。
会社の経営状況や業種の違いはあるにせよ、社員のウェルビーイングや働きやすさを考えるのであれば、法定以上の有給付与を行う会社がもっと増えてほしいと感じます。
あわせて、初年度10日、入社後6か月という前提そのものも、見直される時期に来ているのではないかと思います。

