人事よ、「懸念」で止まるな。前に進める組織をつくろう
人事の仕事をしていると、「懸念があります」という言葉を何度も口にする場面に出会います。慎重さは大切ですが、その一言で止まってしまう組織も少なくありません。
「懸念」が出た瞬間に止まってしまう組織
たとえば、複業(副業 以下、「複業」)を解禁しようとしたときです。
労務管理は大丈夫か、情報漏洩につながらないか、本業に支障は出ないか。人事として考えるべき論点は確かに多いです。結果として「複業解禁には懸念があります」で終わり、そこから先が進まないケースを過去に何度も見てきました。
経営者や人事が慎重になるのは当然です。リスクマネジメントを優先せざるを得ない立場ですし、ノウハウがないわけですから。だからこそ「懸念」すること自体はやむを得ないと思います。ただ、それが結論化してしまうと、組織は一歩も前に進めなくなります。
やったことがない、前例がない、は理由にならない
人事の現場(に限らず、ですが)では、「やったことがない」「前例がない」という理由で見送られる施策が多くあります。しかし、その姿勢を続けていては、組織は進化しません。働き方や価値観が急速に変わっている今、過去の前例だけを基準にしていては、現実とのズレが広がる一方です。
複業に限らず、テレワーク、評価制度の見直しやITツールの導入なども同じです。すべて最初は前例がありませんでした。誰かがリスクを引き受け、試行錯誤をしたからこそ、今の「当たり前」があります。人事が「懸念」で止まってしまうと、その芽は育ちません。
人事が一歩前に出ることで組織は動く
だからこそ、まずは人事が前に進む姿勢を持つことが重要です。もちろん、最終的にリスクを背負うのは経営者です。しかし、人事が具体的な選択肢や段階的な進め方を示さなければ、経営者も判断できません。
完璧な制度を最初からつくる必要はありません。限定的に試す、ある程度のルールを決めて始める、見直し前提で運用する。そうした現実的な一歩を設計するのも人事の役割です。「懸念」を整理した上で、「ではどう進めるか」を提示する。その積み重ねが、組織を前に進めます。
Well isでは、考え方と進め方を整理しながら、企業が一歩踏み出すための支援を行っています。ウェルビーイング経営を実現するために、「懸念」で終わらせず、前進できる組織づくりを、現実的な形でサポートしていきます。


