スーツを着なくなって思うこと

独立してからスーツをほぼ着なくなりました。今では、働き方も気持ちも、スーツがない日常にしっくりきています。
会社によってバラバラだった「服装ルール」
会社員時代は、勤務先によって服装のルールがまったく違っていました。
- ある会社ではノーネクタイOK。上着は会社に常備。金曜はカジュアルデー。
- 別の会社では完全私服OK。スーツを着るのは株主総会のときだけ。
- 前職は「スーツ必須、夏だけノーネクタイ可」。きっちりルールが決まっていました。
わたしは、もともとスーツが大の苦手。どんなに「夏用スーツは通気性がいい」と言われても、実際は暑いし、蒸れるし、汗でべたつきます。革靴もしかり。
電車もオフィスも、男性のスーツ姿を前提に冷房設定されているのか、キンキンに冷えていることが多く、暑がりのわたしでも「寒すぎる」と感じたことが何度もありました。
体温調整がうまくいかず体調を崩したこともありますし、スーツのために余計なエネルギーを使っているような気さえしていました。
「ビジネスマン=スーツ」って、本当に必要?
汗だくでスーツを着ている人を見ると、「かっこいい」「信頼できる」よりも、「無理してるな」「大変そうだな」と思ってしまいます。
もちろん、スーツを着たい人は着ればいい。でも、全員がそうでなくてはいけない理由って、どこにもないと思うんです。
特に夏の日本は、もはや亜熱帯。そんな環境で、なぜ今も「スーツありき」のビジネスウェアにこだわっているのでしょう。
働き方改革が叫ばれる今、服装の自由だって、もっと議論されていいはずです。体調や集中力にも影響するのなら、なおさらです。
「スーツを着ていないと失礼」なんて感覚も、アップデートの時期じゃないでしょうか。
いまのスタイルと、自分らしい働き方
わたしの現在の仕事着は、ほぼユニクロです。夏はTシャツにハーフパンツ、もしくはウルトラストレッチアクティブジョガーパンツ。
もちろん、打ち合わせや登壇など、場に応じてはジャケットを羽織ったり、チノパンにしたりします。でも「スーツ一式」を着ることは、もうありません。
服装が自由になると、体も心もラクになります。必要以上に着飾らず、自分らしくいられることは、仕事のパフォーマンスにもつながっていると感じます。
これからの時代、働き方だけじゃなく、「服装の価値観」ももっと柔軟にしていけたらと思います。
ビジネスマン=スーツ。そんな固定観念に縛られず、じぶんにとって快適で、自信をもてるスタイルを選ぶこと。それが「働き方の自由」のひとつなんじゃないかと、わたしは思います。