成果主義で失敗しないために必要なこと

成果主義を導入しても、それが社員にとって有益でなければ失敗に終わります。

成果主義をただ導入しても失敗する

成果を出すために企業が変革に取り組むことは大切です。
「成果主義」って、経営者側としては都合のよい、聞こえのよい言葉でしょう。
しかし、ただ成果主義を導入するだけでは、かえって社員のモチベーションが低下し、離職率が上がってしまうこともあります。
かつては、成果主義を導入した有名企業でも、社員のモチベーションを上げよう、競争力を高めようと導入しましたが、失敗しました。
成果主義といいながら、その成果が給料や待遇に適切に反映されていなければ、社員のモチベーションは上がらず、ただ疲労が蓄積されるだけです。
一人ひとりの社員が成果を最大限に発揮できるような環境・制度を整備することが必要不可欠であり、そうでなければ「成果主義」はただの名ばかりの制度となり、結局は古い労働文化の再生産に過ぎません。

明確な目標設定と公平な評価が必要

成果主義を成功させるためには、まずは明確な目標設定、評価基準が必要です。
社員一人ひとりが自分の目指すべきゴールを理解し、それに向けて努力できる環境を整えることが重要です。
また、公平で透明性のある評価基準を設けることで、社員は納得感を持って成果を目指すことができます。
評価が曖昧であったり、不公平であれば、成果主義は逆効果となってしまうでしょう。

成果だけでなくプロセスも重視する

あわせて従業員の教育とサポートも重要です。
成果主義という言葉にとらわれすぎると、どうしても数字や結果だけが重要視されがちです。
しかし、成果に至るまでのプロセスや、その過程での努力もきちんと評価することが大切です。
例えば、チームでの協力や新たなチャレンジなど、数字には表れにくい部分も適切に評価することで、社員の成長を促し、持続的な成果を生み出すことが可能になります。
成果だけを追い求めると、短期的な利益に走り、長期的な成長を見失うリスクがあります。

EGUYAN

富山県富山市生まれ、埼玉県川越市育ち、現在も川越在住。 ワーケーションソリューション（Well is）代表 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。 野球と旅とまいう〜と。がモットー。