これからの社会で生きていくために、最低限、ITリテラシーは身につけておくべき理由

現代社会はあらゆる場面でITと切り離せなくなりました。スマホや電子マネーだけでなく、仕事の効率化にも直結するIT知識(リテラシー)は、最低限でも身につけておく必要があります。
生活や働き方がどんどんデジタル化していく中で、ITを理解しているかどうかは、そのまま社会人としての基本スキルに直結します。
ITリテラシーは社会人の必須科目
実業家の本田直之氏は、著書「レバレッジ勉強法」の中で「資本主義のルールで生きるビジネスパーソンに必要な主要三科目」として、
①語学
②IT
③金融知識
を挙げています。
私の世代では、語学(英語)の授業はあったけど、実用向けではなく、受験のための英語でした。
IT(Windows)が普及しだしたのは大学生の頃(1995年)からですし、金融知識に至っては学校教育で教わることはほぼありません。
今では学校でも教えているのでしょうけど、日本全体を見ても、これらの分野はまだリテラシーが低いと言わざるを得ません。
語学や金融知識ももちろん大切ですが、正直なところなくてもなんとか生活できてしまう場面は多いです。
しかし、ITに関してはそうはいきません。
社会や仕事がITに依存している今、最低限の知識がなければ日常生活すら不便になる時代になっています。
生活のあらゆる場面に広がるIT化
私たちの身の回りは、気づかないうちにITが浸透しています。
スマホやWi-Fi、電子マネー、マイナカードなど、生活の基本動作の多くがデジタル技術で支えられています。
鉄道も切符を買うよりICカードやモバイル乗車券が主流になり、省人化の流れが進んでいます。
また、キャッシュレス決済が進み、現金が使えない店舗も増えています。
個人店舗にとっては手数料が高いというのもあり、店舗側が電子マネーを導入するかどうかという議論はありますが、全体の流れとしては電子決済の拡大は止まりません。
さらに、無料Wi-Fiを使う際はセキュリティリスクが伴うため、最低限の安全知識も欠かせません。
これらの変化は「知っていないと損をする」だけでなく、「知らないと生活が立ち行かなくなる」方向に進んでいます。
ITリテラシーは、日常生活の利便性を確保するための必要条件になっています。
仕事に必要なITスキルは避けて通れない
生活の中でITを使うことに加え、仕事におけるITスキルはさらに重要です。
最近はZ世代の中でパソコンを使えない人が増えているとも言われています。スマホが便利すぎるあまり、自宅にパソコンがないケースも少なくありません。
しかし、仕事で必要な書類作成やデータ分析は、スマホだけでは効率が悪すぎます。
最低限、Word、Excel、PowerPointといった基本ソフトを扱えるスキルは必須です。文書を作る、データを整理する、プレゼンをする。これらはどの職場でも求められるスキルであり、できないと業務に大きな支障をきたします。
さらに、これらのスキルを習得しておくことで、自分の生産性が上がるだけでなく、キャリアの選択肢も広がります。
そして、リモートワークや副業、独立など多様な働き方が可能になった今こそ、IT知識を持っているかどうかが大きな分かれ目になります。