理不尽なことを乗り越えても成長しない理由

理不尽な経験を乗り越えることで成長する、という考え方は本当に正しいのでしょうか。

「理不尽な経験＝成長」という誤解

多くの人が「理不尽なことを経験することで人は成長する」と信じています。
特に旧世代の価値観を持つ人々は、「私たちも辛いことを乗り越えてきたから、次の世代も同じように耐えなければならない」と考えがちです。
しかし、理不尽な状況に耐えることが、必ずしも成長につながるわけではありません。
むしろ、無意味な我慢を強いることで、精神的な疲弊やモチベーションの低下を引き起こすリスクが高まります。

耐えることの弊害

「理不尽に耐えろ」というメッセージは、耐えることが美徳であるかのような誤解を生み出します。
しかし、理不尽な状況に耐え続けることは、メンタルヘルスを損なう原因になります。
強いメンタルを持つ人はその経験を乗り越えられるかもしれませんが、多くの人にとってはストレスと不安を増幅させるだけです。
理不尽な経験を重ねることで、自己肯定感が下がり、結果的に成長の機会を失うことにもつながります。

無理する必要はない

では、理不尽な状況に耐えるのではなく、どうすれば真の成長を促すことができるのでしょうか。
まず大切なのは、理不尽さに立ち向かうのではなく、自分にとって本当に価値のある経験や挑戦を選び取ることです。
自己成長を促すには、自分の価値観に基づいた行動をすることが重要です。
また、理不尽な状況から逃れる勇気を持つことも一つの成長です。
自分のメンタルヘルスを守りつつ、より良い環境を求める姿勢こそが、本当の意味での成長をもたらします。
ただし、無理に耐えようと思わなくていいのです。
逃げたっていいのです。
このままがんばっても、成長は期待できたとしても、それ以前にメンタルがやられるだけです。
会社であれば、このまま会社に張り付かなくてもいい。
あなたにとって、より自分にマッチし、成長できるフィールドが必ずあるはずです。
独立してもいいと思います。
実際私がそうでしたから。

EGUYAN

富山県富山市生まれ、埼玉県川越市育ち、現在も川越在住。 ワーケーションソリューション（Well is）代表 日本産業カウンセラー協会認定産業カウンセラー。 野球と旅とまいう〜と。がモットー。